苦しい1か月を終えた。巨人の原辰徳監督(62)が13日のロッテ戦(ZOZOマリン)後、今季の交流戦を総括した。

 この日の試合で巨人は交流戦の全日程を終了し、結果は7勝8敗3分け。3年ぶりの負け越しが決まった。

 交流戦期間中は主力を欠く中でのやりくりを余儀なくされた。エース菅野と打線の軸となっていた坂本や梶谷が不在でスタートすると、終盤には守護神・デラロサや好調を持続していた吉川も負傷離脱。度重なるアクシデントが、最後まで首脳陣の頭を悩ませた。

 指揮官も交流戦負け越しの原因について「チーム状況というものがね、やっぱり毎試合毎試合という中、結果としてそういう結果が出た、ということですね」と戦力的なスケールダウンを指摘。続けて「だから、それに対して優劣はまだつけようがないね。チーム全体の、戦力を整わせるということがね、まだそういうものがありますね」と述べ、ベストメンバーの集結こそ急務と説いた。

 中4日を空けて、週末の18日からは首位・阪神との直接対決に臨む。ヤマ場に向け、徐々に主力選手が復帰し始めるなど、チームにとっては明るい兆しも見えてきた。「チーム状況というものもね、またコーチ陣も含め、考えながらね。(リーグ再開に)向かっていくというところですね」と原監督。首位・阪神に7ゲーム差まで引き離されたものの心機一転、リスタートを切る。