今季5勝の阪神の助っ人ジョー・ガンケル投手(29)が13日の楽天戦に先発。6勝目は逃したものの、約1か月ぶりの一軍登板で健在ぶりを見せた。

 初回から直球、ツーシーム、スライダーを低めに集め、3回まで楽天打線を無安打。1点リードの4回に無死から不運な2本の内野安打をきっかけに、浅村の適時二塁打と内野ゴロで一度は逆転を許したものの、6回73球、3安打2失点の好投で試合をつくった。

 「久しぶりの登板になったけど、しっかりボールをコントロールすることができたし、梅野が自分の良さを最大限に引き出してくれたので、今日の投球ができたと思う。野手のみんなも盛り立ててくれて感謝だね」

 降板時は3―2とリードしていたが終盤に中継ぎ陣が8回に同点とされ、勝利投手にはなれなかったが、4月の開幕ダッシュに大きく貢献した右腕の復調はチームにとって吉報だ。

 ガンケルは5月9日のDeNA戦後、右肩に違和感を訴え、登録を抹消されると、実戦復帰後は6日のソフトバンク戦に先発予定だったが、前日にのどの痛みなど体調不良を訴え、大事を取る形で当日の登板を回避。翌7日に「特例2021」で出場選手登録を抹消され、この日再登録された。球団によるとガンケルはこの日までに2度、新型コロナウイルス検査で「陰性」を確認。体調面に万全を期し、この日の復帰を果たしていた。