巨人・戸郷翔征投手(21)が12日のロッテ戦(ZOZOマリン)で7回2失点の力投を見せ、リーグトップに並ぶ6勝目(3敗)を挙げた。

 初回こそ3安打を浴びて2点を失ったが、その後は追加点を許さず、先発としての役割をきっちりと果たした。前回登板した5日の日本ハム戦(東京ドーム)では6回まで完封ペースだったが、7回に突如打ち込まれて6失点KO。悔しさを胸に秘めてのマウンドだっただけに「自分で壊してしまったので、野手の方にも申し訳なかったですし。その中で今日は何とかちょこちょこ粘っていきたいと思っていたので、できて良かったなと思います」と安堵の表情を浮かべた。

 プロ入り後、初めて臨んだ交流戦は自身3勝1敗。パ球団と真っ向勝負できたことは大きな経験となった。

「(次回登板から相手は)またセ・リーグになりますけど、いい勉強がいっぱいできた。真っすぐだけじゃ通用しないなと思ったので。もっと勉強していければ」(戸郷)

 原監督もこの日の戸郷の投球について「結果的に2点で7回を抑えてくれたというのが、非常に良かったと思いますね。立ち上がり、やや不安定なところがありましたけど、しっかり修正できたという点では何かいいきっかけにしていってほしいなと思いますね」と語った。

 ファンだけでなくチームからも大きな期待を集める右腕がまた一歩、エースへの階段を上がった。