泥沼にハマり込みつつある。広島は11日のオリックス戦(京セラ)に0―4で今季7度目の零封負け。4日の楽天戦から2度の引き分けを挟み今季2度目の5連敗で、借金は今季最多の10に膨れ上がった。

 中盤まで投手戦を演じた。プロ初先発・大道は5回無安打無得点。2番手のコルニエルも無得点でつないだが、7回に登板した森浦が先頭・吉田正に四球、T―岡田に安打され、暗転した。

 さらに一死二、三塁とされた場面で4番手・中田を投入するも、ジョーンズに四球で一死満塁のピンチ拡大。ここで杉本に2点適時打で先制されてしまう。なおも二死満塁で登板した高橋樹が四球で3点目を献上。8回に登板した島内も1失点し、試合を決められた。

 打線はオリックス先発・山本には7回までパーフェクト投球をされた。8回先頭で鈴木誠が安打し、完全試合を何とか免れたが、山本に先発全員の15三振を献上した。

 佐々岡監督は「ああいう投球をされるとちょっと…ね。打てないで終わらせてはいけないんだけど…」と肩を落とした。今季ワーストの2桁借金に指揮官は「1試合1試合集中してやっていくしかないと思っています」と声を絞り出した。