先発か救援か―― 巨人復帰確実の山口俊に早くも“起用法論争”勃発!

2021年06月10日 05時15分

復帰後は先発か?救援か?

 先発か、救援か――。巨人は9日のオリックス戦(京セラ)に1―3で敗れ、引き分けを挟んで3連敗を喫した。苦境が続く中、負傷離脱中の坂本勇人内野手(32)の復帰にメドが立ち、山口俊投手(33)のUターンもいよいよ確実な状況となってきた。投手陣のやりくりに苦心する巨人内からは、早くも山口の起用法を巡る“論争”が白熱している。

 打線がまたもや空回りした。相手先発の宮城に7回まで13三振を喫し、反撃は岡本和のソロのみ。前日8日は山岡に12三振で、原監督も「凡打も三振も一緒とはいえ、何とかしないといけないですね」と口を真一文字にした。

 ただ、頼もしい男も帰ってくる。5月9日のヤクルト戦(東京ドーム)で右手親指を骨折した坂本が、この日のイースタン・リーグDeNA戦で初めて遊撃守備もこなした。指揮官は「明日、もう1日様子を見て、何もないという状況ならば千葉からでしょうね」と、11日のロッテ戦(ZOZO)から戦列復帰する見通しを示した。

 待望のカムバックとなるが、目下最大の懸案は投手陣だ。球団は7日に育成だった戸田を支配下登録。さらにメジャー再昇格を断念し、すでに帰国した山口の獲得交渉を本格化させている。フロント陣からは「交渉がまとまるまでに時間はかからないだろう」と自信に満ちた声も漏れており、山口のUターンは時間の問題だろう。

 山口の巨人最終年にあたる2019年は最多勝に最高勝率、最多奪三振と投手3冠に輝いた。当時から時間は経過していても右腕にかかる期待は大きく、気が早いことに起用法を巡る“論争”も起きている。

 先発陣ではエース菅野が6日の日本ハム戦で1か月ぶりに復帰したが、その間はコマ不足にも陥り、一部投手に中4日まで登板間隔を詰める措置が取られた。そのため、球団スタッフからは「先発は何枚あってもいい。あの馬力を生かして、シーズン後半の勝負どころで中4日や中5日で回ってほしい」との意見が噴出。一方で、連日のフル回転となっているブルペン陣に加わってほしいとの声も根強い。

 この日は今交流戦最少の3投手の登板にとどまったが、前日は球団史上最多となる9人が登板した。「もちろん先発としての魅力もあるけど、連投できる体力は救援陣にとって大きな力になる。経験のある山口がブルペンに入ってくれたら力強い」(別のスタッフ)と力を込めた。

 定評のある無尽蔵のスタミナは長いイニングを投げることに生かすべきなのか、短いイニングの連投に生かす方がいいのか…。大塚球団副代表も「先発もできるし、後ろ(リリーフ)もできる」と語っていた。その時のチーム状況に左右されるに違いないが、山口への歓迎ムードは高まっている。 

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