藤浪で〝伝説のスペシャル継投〟再現? 虎OB「一塁守備の適性あるかもしれない」

2021年06月09日 05時15分

チームの連敗ストップに貢献した藤浪。阪神OBの期待は大きい

 阪神は8日の日本ハム戦(札幌ドーム)に3―2で勝利し連敗は2でストップ。2―2の同点で迎えた9回二死の土壇場から代打・原口が決勝の適時二塁打をマークし、4時間12分の戦いにケリをつけた。

 初回に幸先よく2点を先制しながら、継投策に失敗し6回には同点に追いつかれる重苦しい展開。だが、そんな流れを一変させたのが7回から3番手として登板した藤浪晋太郎投手(27)だ。

 4日に一軍に昇格したばかりの藤浪にとって、この日が今季2度目の救援登板。1回無安打1四球の内容で日本ハム打線のクリーンアップから始まる攻撃を食い止め、劇的な勝利へとバトンをつないだ。

 リリーフエースの岩崎ら、主力中継ぎ投手陣が相次いで離脱、不調に陥る中、背番号19は一躍チームの救世主的な存在に。今後は藤浪を軸にした伝説の「スペシャル継投」再現を望む声も上がっている。

 ある球団OBは「今や藤浪はチームで最も頼りになる中継ぎ投手の一人。ブルペンの状態が苦しい中、野村克也さん(故人)が阪神の監督だった当時に採用した『遠山―葛西―遠山』継投を藤浪を軸に採用するのも一つの手かもしれない」と提言。

 阪神監督在任時、中継ぎ陣の駒不足に悩んでいた野村監督は左打者―右打者―左打者と並ぶ相手攻撃陣に対し(1)左投手の遠山奨志(2)遠山を一時的に一塁守備に就かせて右投手の葛西稔へスイッチ(3)再び遠山を一塁から投手へ守備変更させて再登板――。という采配を披露。不世出の名将を象徴する用兵策として、今もプロ野球ファンの記憶に刻まれる一幕だ。

 別の球団OBも「あれは遠山さんが野手経験者だったからこそできた采配。ただ手足の長い藤浪なら一塁守備の適性はあるかもしれない。今の阪神の中継ぎ陣は相当に苦しいし、限定的な条件下なら採用はアリだと思う。もちろん現代野球の一塁守備は容易ではないし、試合前練習等で、藤浪にファーストの守備練習をある程度してもらえればベターだろう」。

「遠山―葛西―遠山」継投時、女房役として両投手をリードしたのは他ならぬ矢野監督。〝野村の遺伝子〟を色濃く継承する現・虎将はこの正念場をどう乗り切るか。

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