ロッテの鳥谷敬内野手(39)が交流戦での「不振」で窮地に立たされている。交流戦前、長年セ・リーグで活躍した元虎戦士の実績を評価し、ベテランの積極起用で浮上を画策していたロッテだが、鳥谷は5月28日の広島戦でスタメン出場するも2打数無安打。その後も6月3日の中日戦から4試合連続でスタメンに名を連ねたが、結局4試合で18打数1安打(1打点)に終わった。

 この「まさかの不振」にチーム周辺も動揺を隠し切れないという。あるチーム関係者は「想像以上に内容が良くなかったですからね」と不安げな表情でこう続ける。

「鳥谷は一昨年まで長く阪神に在籍していたこともあり、セの投手に関しては熟知していたはず。その期待も込めて首脳陣も先発起用に動いたのに結果を残せなかった。そればかりか鳥谷が打線の流れを分断する場面もしばしばありましたから。首脳陣も今回の内容を見る限り、今後スタメンで起用することは難しいはず。代打での起用もちゅうちょせざるを得なくなるかもしれない。そうなると鳥谷の居場所がなくなる可能性もあるわけです。チームの精神的支柱であることは間違いありませんが、今回の交流戦での不振で鳥谷の置かれた状況が厳しくなったのは間違いないでしょう」

 現在打率1割7分、0本、2打点で今月26日には40歳の節目を迎えるレジェンド。年齢的な衰えもあるだろうが、このまま再びベンチを温める存在になってしまうのか。数少ないチャンスで結果を残し再び躍動するのか。8日のヤクルト戦(ZOZOマリン)は出場機会なく終わった。プロ18年目のベテランの今後に注目が集まる。