G投の〝救世主〟となれるか。巨人・今村信貴投手(27)が8日のオリックス戦(京セラ)で約2週間ぶりの先発マウンドに立つ。

 開幕から先発ローテーションを守ってきたが、直近2試合は早期降板が続いた。5月16日の阪神戦(東京ドーム)は3回2失点、同23日の中日戦(バンテリン)は2回途中3失点KO。成績そのものは2勝2敗、防御率2・83で決して悪くはないが、首脳陣から球速や球質の低下を指摘されて二軍再調整を命じられていた。再出発を前に今村は「先発としての役割をまっとうしたいです。先に点を与えないように粘り強く投げ、長いイニングを投げたい」と力を込めた。

 自身の復権だけでなく、投手陣全体の負担軽減へも好投が期待される。6日にエース菅野が1か月ぶりに復帰し、6連戦が続く交流戦は今週までだが、コマが多いに越したことはない。宮本投手チーフコーチは前半戦最終戦となる7月14日のヤクルト戦(東京ドーム)を一つの〝ゴール〟に定め「ラストスパートはかけたいですね。中4日、中5日ということも出てくるかと思いますけど、とにかくいい投手をつぎ込んでいく」とハッパをかけている。

 リリーフ陣の負担軽減、首脳陣を悩ませてきた運用難を解消させるためにも、左腕はどんな復活ぶりを見せられるか。