巨人は7日、育成選手の戸田懐生投手(20)と支配下契約を締結したと発表した。背番号は「90」で推定年俸は420万円。

 右腕の戸田は昨秋に育成ドラフト7位で巨人に入団。身長は170センチながら切れのある直球と多彩な変化球を武器に、イースタン・リーグでは6試合に登板して3勝0敗、防御率3・44、三軍戦でも2試合で2勝0敗、同1・50の成績を残していた。

 前日6日にはエースの菅野が右ヒジの違和感から1か月ぶりに復帰したが、原監督ら現場サイドでは長らく先発陣と救援陣の苦しいやりくりが続いた。球団側もかねて「補強ポイントは投手陣」と位置づけ、新戦力の台頭や〝発掘〟を模索していた。

 戸田の昇格で支配下選手は66人となり、上限の70人まで残り4枠。巨人に所属する育成選手は25人で、支配下登録を巡る競争はいっそう厳しさを増していく。

 まずはプロへの第一歩を踏み出した戸田は球団を通じて「打者に向かっていく気持ちを忘れずに、一日も早く一軍で活躍できるように頑張ります。スピードはもちろん、変化球の切れ、精度を磨いていきます。応援よろしくお願いします」とコメント。ファームで負け知らずの男がチームの起爆剤となるか見ものだ。