亡命報道のソフトバンク・ロドリゲス 球団は失踪状態認め真偽調査…「別行動」による憶測説も

2021年06月06日 19時16分

先月までは福岡・筑後の二軍施設で練習していたソフトバンク・ロドリゲス

 今年1月にソフトバンクに育成入団したアンディ・ロドリゲス投手(22)が亡命した可能性があると5日(日本時間6日)、米スポーツ専門局ESPNのダニエル・デ・マラス氏が自身のツイッターで伝えた。同氏は、ロドリゲスが「マイアミで行方不明」状態となり「五輪予選に出場しているキューバ代表でチームを離れる4人目のメンバーになるかもしれない」という亡命を示唆する内容を投稿。ロドリゲスはキューバ代表として東京五輪米大陸予選(米フロリダ州)に参加。1次ラウンド敗退が決まり、球団が8日に再来日予定と発表していた。

 球団は現在、キューバ野球連盟にコンタクトを取り、確認を行っている段階。公式ルートでの詳細な報告が現時点で未達のため「調査中」とした。現状、本人への球団関係者からのコンタクトに応答はない状況。なお、ロドリゲスの親族がマイアミ在住であることを把握している関係者もいる。状況的には「失踪」状態で「亡命」の可能性を肯定する要素が揃っているとの見方もある。

 確認が取れない中で、情報も錯綜している。亡命濃厚とする情報が強い一方で、球界関係者によると非公式ルートながら「ロドリゲスがキューバに帰国するチーム本隊より先に別行動で帰国したい意思を示していた」との情報も浮上。米国から直接来日するのではなく、再来日前に一旦キューバに立ち寄る意図があっての行動とも考えられるが、こちらは希望的観測の域を出ない。

 ソフトバンクでは育成入団から後に支配下登録されたオスカー・コラス外野手(22)が昨年1月に母国キューバから亡命。制限選手となった後、自由契約となり、今年3月にホワイトソックスと契約金270万ドル(約2億9600万円)で合意したと報じられた。

 従来、キューバ人選手を巡っては獲得段階から一筋縄にはいかない事情がある。ソフトバンクもさまざまなリスクを承知の上で選手を獲得してきた。「コラス騒動」の際には、球団内で「裏で糸を引く人間」の存在に強い懸念を示す声もあった。背景などを含め詳細はまだ不明ながら「ロドリゲス亡命」となれば、球団としては「コラス騒動」に頭を悩ませた経緯があった中で、時間を置かず懸案が繰り返されることになる。

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