エースの帰還だ。巨人が6日の日本ハム戦(東京ドーム)に2―4で敗れ、連敗。「右ヒジの違和感」で離脱していたエース菅野智之投手(31)が復帰後初先発を果たし、5回を投げて90球、3安打、6奪三振の2失点だった。

 4回無失点で緊急降板した5月7日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、約1か月ぶりの登板となった右腕は、この日が今季初スタメンマスクの小林と昨季の開幕戦以来、352日ぶりのバッテリーを組み〝スガコバ〟コンビを再結成。

 バッテリーの相性の良さで快投といきたいところだったが、初回から内野ゴロの間に1点を失うと、2回には王柏融にソロ弾を被弾し、2イニング連続失点。それでも、以降は安定感のある投球で3回から5回まではわずか1安打と日本ハム打線を封じ込めた。

 試合後、菅野は「初回、不安が少しある中で失点しましたが、修正しながらの投球はできたと思います。次は球数が増えてくると思うので、自分の仕事がしっかりとできればと思います」とまずまずの手応え。宮本投手チーフコーチが「順調にここまできているかなと思います。次回もぜひお願いします!」とたたえると、原監督も「球数的には予定通りですね。次に期待でしょう」と合格点を与えた。

 試合には敗れたものの、エースの復帰はチームにとって何よりの朗報。次戦では完全復活し、菅野らしい圧巻の投球に期待がかかる。