阪神・藤浪晋太郎投手(27)が4日のソフトバンク戦(甲子園)で一軍昇格即、登板を果たしたした。

 4月23日以来となる一軍での出番は、5点リードの9回だった。2番手として中継ぎ登板。先頭の代打・長谷川にいきなり初球155キロを右前へ運ばれたが、動じることはなかった。続く三森から154キロの外角直球で空振り三振を奪うなど、打者4人を11球、無失点で試合を完了させた。

 開幕投手を務めた今季の藤浪は、不調のため4月24日に登録抹消後も、二軍調整中も4試合、先発として調整を進めていた。

 だが、リリーフ陣の中心的存在で、ここまで27試合に登板した岩崎優(29)が疲労などで状態を落とし、この日、登録を抹消。その他の中継ぎ陣も、軒並み調子を落としていた現状もあり、矢野燿大監督(52)は「ちょっと中継ぎが岩崎がいなかったり、どういうパターンができるかなと思ったので」と、昨季も終盤に中継ぎで結果を残していた藤浪に白羽の矢を立てた。

 この日、二軍遠征先の名古屋から急きょ、帰阪し昇格即登板となった藤浪も試合後「チーム事情なので(一軍に)呼ばれたからには…という感じです。もちろん先発やりたい気持ちは持ちつつですけど、現状、与えられた仕事なので、しっかりそこで結果を出したいなと思います」と話し、当面はセットアッパーとしてチームに貢献していく。