巨人・原辰徳監督(56)が20日、東京・千代田区の読売新聞本社を訪れ、渡辺恒雄球団最高顧問と白石興二郎オーナーにシーズン終了の報告を行った。リーグ3連覇を達成したが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは阪神にまさかの4連敗。来季、2年契約の最終年を迎える指揮官は「余すところなく有意義に使って鍛えていきたい」と、27日から始まる秋季練習での出直しを誓った。

 原監督は、約1時間強にわたるシーズン報告の場で渡辺最高顧問と白石オーナーに「2014年は(球団創設)80周年という節目の部分で我々も選手も戦ったが、力及ばず、大変申し訳ありませんでした」と謝罪。

 それでも、白石オーナーから「よく頑張った。クライマッックス(シリーズ)は残念だったけど、また来年頑張っていこうじゃないか」と労をねぎらわれたという。

 さらに「(今季は)100何通りと言われた(打順の)オーダーを、来年はその10分の1ぐらいになるように目指して頑張ります」と話したところ、渡辺最高顧問からも「それもありだな。いいんじゃないか」と言われたという。

 球団2トップからCS惨敗の責任を追及されるような厳しい言葉が特には出なかったこともあって、報告を終えた指揮官の表情は思いのほか明るかった。

 チームは27日にジャイアンツ球場に集まり、秋季練習を再開させる予定。原監督は「若い選手、中堅、ベテランという(枠組みのような)ものは抜きにしたい。奮起して力をつけてほしい。ぜいたくなところで言うならば、ここ何年か秋季練習というのは、あまりしたことがないのでね。なかなか一軍、二軍合同でのキャンプというものはできないので、余すところなく有意義に使って鍛えていきたいと思う」と話した。