三木谷オーナー〝東京五輪反対〟の意向と裏腹…楽天を悩ます「侍ジャパン大量選出」

2021年06月03日 06時15分

楽天は則本昂ら複数選手が代表候補に浮上している

 全国でワクチン接種が進むにつれ開催が現実味を帯びる東京五輪。この流れで侍ジャパンの最終登録メンバーも今月中に選考が行われる予定だが、そんな状況下で複雑な立ち位置に置かれているのが楽天だ。

 球団の総帥・三木谷浩史オーナー(56)は先月、海外メディアのインタビューで東京五輪について言及。「(日本国内で)ワクチンの接種が遅れているのは事実。世界中から人が集まる大きな国際イベントを開催するのは、非常に危険でリスクが大きすぎる」と今夏の開催に反対姿勢を示した。チーム内から選手が代表に選出された場合、例えワクチンを接種してもコロナに感染する可能性はゼロではない。選手の大会参加による故障リスクもはらむ。こうした点を含め球団トップが今夏の五輪開催に反対するのは自然の流れと言える。

 だが、三木谷オーナーの意向とは裏腹に球界では楽天選手の「大量選出」の可能性が高まっているのだから球団側も頭が痛い。

 楽天から日本代表に選出される可能性があったのは当初、8年ぶりに米メジャーから古巣に復帰した田中将と昨季リーグ本塁打王で侍ジャパンの中軸を担う浅村の2人と見られていた。だが、ソフトバンク・千賀や巨人・菅野、DeNA・山崎ら代表濃厚だった選手が故障や不調により出場が危ぶまれている。その代わりに楽天から現在リーグ5勝の則本昂や抑えの松井裕らチームの複数選手が代表候補に浮上している。このままなら楽天はチーム主力が選出され、大事なリーグ後半戦に向けリスクを抱えることになる。8年ぶりの日本一を狙うチームとしては五輪への大量選手は避けたいところだろう。

 現場でチームを預かる石井監督は今春キャンプ、東京五輪への選手派遣に関し「(大舞台での)経験が財産になり(個々の)ポテンシャルが上がるので」と、自軍選手の大量派遣に前向きな姿勢を示していたが、当時とはやや事情が異なるだけに…。今後の楽天の動向に注目が集まる。

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