阪神が〝関西ダービー〟に競り勝った。2日のオリックス戦(甲子園)に2―1で白星。試合後の矢野燿大監督(52)は5回2/3を投げ、8安打を浴びながら最少の1失点に抑えた先発・秋山拓巳(30)の粘投をたたえた。

 この日の相手先発は試合前の時点でパの防御率1位に君臨していた好投手・宮城だった。攻略が容易ではないと予想されていた中、秋山も相手左腕に負けじと毎回走者を背負いながらも5回まで本塁を踏ませずに投手戦を展開。指揮官はこの流れを振り返りつつ「ベンチに帰ってきても(秋山は)『粘るぞ~』って言いながら投げてくれたので。それを本当にやってくれたのが、勝てた要因」と絶賛した。

 秋山の降板後はリリーフの岩貞、馬場とつなぎ、前日の救援で失点していた岩崎優も8回からマウンドに立って無失点。最後は守護神・スアレスにつなぐ必勝パターンも決まり、虎の子の1点を死守して貯金は再び今季最多タイの「」とした。

 開幕当初よりも全体的に状態が下降気味にあったリリーフ陣もこの日は奮闘し、チームにとって価値ある勝利となった。