ソフトバンクが救援陣再編へ…故障禍で注目される工藤監督の手腕

2021年06月02日 11時15分

腕組みをする工藤監督

 王者に何が起きているのか。ソフトバンクが1日のDeNA戦(横浜)に3―4で敗戦。2点リードの8回に投入した松本裕樹投手(25)が3失点で逆転を許した。

 これまでであれば8回は泉が選択肢の筆頭候補だった。松本は今季先発として6試合に登板。交流戦に入ってからはロングリリーフ要員だった。投手コーチから“8回の男”としての提案を受けて「いろいろと聞いてみましたけど、行きたいということだったので、それだったらとなった」(工藤監督)とのことだが、完全に裏目に出てしまった。

 最強セットアッパーのモイネロが母国・キューバの五輪予選出場のため離脱中。その上でまさかの事態だったのが、利き手ではない左ヒジの腫れで離脱していた絶対的守護神・森唯斗投手の症状が想定以上に重く手術にまで至ったことだった。現状、復帰時期未定とのことだが、前半戦絶望にとどまらず、さらなる長期化まで想定される緊急事態だという。

 終盤まで頼みの守護神を欠くとすると大ピンチだ。そこで鷹首脳陣が手を替え品を替えとやらざるをえない状態となっている。5月28日に育成左腕・大関を支配下に昇格させているが、これも球団としては珍しい現場からの要請を受けた形での“緊急昇格”だった。

 昨季支配下となり一軍登板が1試合のみの尾形も同時に一軍に上げており、ここから機を見て2人を起用していくことになる。「(支配下期限間近の)7月にリリーフとして一軍に上げて経験をさせてと悠長なことはしていられない。一刻も早く上で経験させて、戦力となるメドを立てていきたいということでしょう」(チーム関係者)

 これまでも故障者が多数出たことはあったが、救援陣の盤石さは揺るがなかった工藤ホークス。やりくり上手な指揮官の手腕に注目が集まる。

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