“皮肉” な快進撃? 中日「キューバ危機」が呼び込んだ与田監督の積極サイ配

2021年06月01日 06時15分

ここまで交流戦首位を走る中日・与田監督

〝キューバしのぎ〟転じて福となすか。中日が5月31日現在、交流戦4勝1敗1分けと好調で単独首位に立っている。

 守護神のR・マルティネス、ロドリゲスがキューバ代表として東京五輪の米大陸予選に参加するため、24日に離脱。当初は戦力ダウンを不安視する声もあったが、代役守護神を務める又吉が交流戦6試合中5試合に登板し4セーブ、防御率0・00と完璧な投球を披露している。

 さらに本調子ではなかった祖父江、福も復調ムード。2年目・橋本は27日のソフトバンク戦で8回から登板すると、鷹の強力クリーンアップを三者凡退に仕留めるなど、キレ味抜群の投球で成長力の高さを見せつけている。これには与田監督も「うちはそういう投手の踏ん張りが強さでもある。ライデル(マルティネス)が抜けても何とかみんなで、と頑張ってくれている」と満足げだ。

 野手もそう。打撃不振の京田は5年目にして初めて二軍落ちを命じられたが、代わって三ツ俣らが躍動。29日の日本ハム戦で打率1割1分1厘だった滝野を2番に抜てきした指揮官は「普段、なかなか出番のない選手がチャンスをものにしていくというところが、チームの競争にもなっていく。コーチも含めて若い選手、新しい選手を使おうという勇気を持った結果」と胸を張った。

 チーム関係者もこう指摘する。「選手がいないならいないで、思い切って別の選手を使えば、こうやって結果もついてくるし、波及効果が大きい。若手もそうだし、ベテランの福留もDHにしたら1試合4安打をマークした。結果が出ていない選手を使い続けるのではなく、いろんな選手にチャンスを与えて活性化を図っていった方がいい」

〝キューバ危機〟を危惧された中日だが、腹をくくった選手起用はここまで吉と出ている。

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