痛恨被弾に肩を落とした。ソフトバンク・笠谷俊介投手(24)が27日の中日戦(バンテリン)に先発。今月4日の楽天戦を最後に中継ぎ起用が続いていた左腕にとって先発再奪取のチャンスだったが、4回に落とし穴が待っていた。

 先頭から連続四球で自らピンチを招くと、木下拓には痛すぎる3ランを献上。初回に柳田、上林、甲斐の適時打で3点の援護をもらいながら、悔いが残る失点シーンとなった。

 この日は「中継ぎデー」を示唆していた工藤監督は笠谷を諦め、松本に2番手を託した。かねて7年目左腕に期待を寄せる指揮官だが、すぐに交代を決断した。

 降板後、ベンチで唇をかみ締めた笠谷は「先制点をもらったのに、自分一人のせいで追いつかれてしまった。もっと大胆に攻めないといけなかった。本当に申しわけないです」と反省の弁。23日ぶりとなった先発マウンドでアピールとはならなかった。