屈辱の3連敗を阻止できるか。ソフトバンクの4番・柳田悠岐外野手(32)が27日、中日との交流戦(バンテリン)で貫禄の先制打を放った。

 初回二死三塁の好機。柳田は中日先発・勝野の初球をきれいに中堅へはじき返した。初対戦の右腕が投じた146キロ内角高めの真っすぐを1球で仕留める勝負強さが光った。「いい打撃をすることだけ心がけて打席に入りました。チャンスで先制の一本を打ててよかったです」と満足そうだった。

 交流戦開幕2連敗となった前夜は、序盤に2度の得点機で凡退。悔しさをにじませていた鷹の主砲が見事にやり返した。4番が打線に勢いをつけると上林、甲斐にも適時打が生まれ、初回に貴重な3点を奪った。

 交流戦開幕3連敗となれば球団初の屈辱。常勝軍団らしく、鷹ナインが初回から意地を見せた。