主砲の一発で試合の流れを手繰り寄せた。巨人が26日の楽天戦(東京ドーム)に5―2で勝利。「4番・三塁」で先発出場した岡本和真内野手(24)が、13号の逆転2ランを含む4打数2安打2打点の活躍を見せ、連勝で交流戦のカード勝ち越し発進を決めた。

 4番の一振りが打線に火をつけた。1点ビハインドで迎えた4回、岡本和は相手先発・則本昂の初球、137キロのフォークを完ぺきに捉え、打球を左翼スタンド上段へ。

「初球からしっかりとらえることができました」と会心の一撃で試合をひっくり返すと、その後も若林が2号2ラン、大城が5号ソロ弾と2者連続弾でさらなる追加点を獲得。則本昂はその後に迎えた5回の打席で代打を送られて降板するなど、4回に計3発、5得点の猛攻で攻略に成功した。

 岡本和はこの一発でヤクルトの村上に並ぶ本塁打リーグトップ。打点は「43」と首位を独走中で、暫定2冠となった。そんな好調を維持する主砲だが、決して現状に満足はしていない。試合後には「ちょっとね、ここ何試合かホームラン出てましたけど、あんまり良くなかったんで。そんなこと言ったらビッグマウスみたいになってまうな。まあでも一試合一試合、食らいついていきたいなと思います」と“岡本節”をさく裂させた。

 原監督も「(逆転2ランは)相手投手がもう、非常にね、目を丸くするようなボールを投げていた者ですから。そういう中で対応したのはチームにとっても勢いが付きましたね」と、頼れる男へ最大級の賛辞をプレゼント。坂本、梶谷と打線の主力を欠く中で、若き大砲が今後もチームを引っ張っていくはずだ。