イケイケ阪神の真価問われる交流戦 パは“防御率十傑”+楽天・田中揃えて迎撃体勢

2021年05月22日 05時15分

佐藤輝がツワモノ揃いのパ投手に通用するか見ものだ
佐藤輝がツワモノ揃いのパ投手に通用するか見ものだ

 今年は虎が「ストップ・ザ・パ・リーグ」の一番手だ。広島の新型コロナ禍により、阪神は21日からの広島3連戦が開催延期に。交流戦前のリーグ1位がひと足早く確定した。2年ぶりの交流戦は堂々のセ・リーグ首位チームとして臨むことになったが、そんな猛虎にはこれまでの存在した交流戦でセ・パの「力関係」を覆す期待も多数の球界関係者から寄せられている。

 阪神は21日にマツダスタジアムでの広島3連戦へむけ、当日移動で敵地に赴いたが、広島側にコロナウイルス陽性判定者が多数出たために、開催延期に。交流戦前としては同一リーグで最後のカードだっただけに、矢野燿大監督(52)も「もちろんやりたかったけど…。どこに(感染者が)出てもおかしくない状況ではあると思うし、去年、うちも体験している」と複雑な表情で、その日のうちに帰阪した。

 これにより交流戦前の首位が確定。28勝12敗2分けの貯金16、勝率7割の堂々のセ・リーグ1位で、2年ぶりとなる交流戦に臨むこととなった。

 リーグでは目下、全球団に勝ち越し「敵なし」の状況ある今年の阪神には、交流戦では同じセ・リーグ関係者からも「今年の阪神は投手陣だけじゃなく、打線も非常に厚みがあり、バランスが取れている。パの投手相手に、どれだけ打線が打てるのかも、見どころ」と注目されている。

 今年で16回目の交流戦は09年を除き、セ・パの年度別での対戦成績ではすべてパが勝ち越し。通算パの1102勝966敗(60分け)とセ球団は毎年、完膚なきまでに叩きのめされてきた。そんな負の流れに終止符を打つべく、開幕から一度も首位を譲ることなく、セでは頭一つ抜けた存在でもある今年の阪神には〝ストップ・ザ・パ〟の旗振り役としての期待も集まっている。

 実際、日程的にも「猛虎打線VSパの一線級投手たち」とも言えるマッチアップが多くなりそうだ。25日からロッテ→西武→オリックス→ソフトバンク→日本ハム→楽天と各3連戦で組まれた日程で、阪神はことごとく敵のエース格との対戦が待っている確率が高い。

 5月のパの各球団の先発ローテーションを中6日間隔で、阪神の日程に当てはめると西武・高橋光成、オリックス・宮城大弥、山本由伸、ソフトバンク・石川柊太、日本ハム・加藤貴之、楽天・涌井秀章、早川隆久など、20日現在でパの防御率十傑の面々がズラリ。さらには8年ぶりに日本球界に復帰した楽天・田中将大との対戦も予想される。

 一方で今年の猛虎打線は総合力ではリーグナンバーワン。怪物ルーキー・佐藤輝の加入もあり、昨季よりも大幅にバージョンアップしており、21日現在で総得点191、34盗塁、チーム打率2割5分9厘はリーグ1位、45本塁打はリーグ2位。中軸にリーグ3位の10本塁打の佐藤輝やサンズを据え、その前後を出塁率4割越えのマルテや得点圏打率リーグトップの梅野が脇を固め、交流戦では背部の故障で抹消中の4番・大山も戦列復帰予定。より強力な布陣でパの一線級投手を迎え撃つ。

 近年の交流戦では、力強い直球や鋭い変化球を持っているパの投手陣にセの打者が対応できない点が度々、指摘されてきた。それだけに虎の攻撃陣と、パのエース格との戦いは「今年のセはパよりもレベルが高いか否か」を占ううえでも、大きなウエートを占めそうな気配。今季、ここまで球界の〝主役〟を張ってきた矢野阪神にとって、交流戦はセの威信回復の期待も背負っての〝負けられない〟戦いとなりそうだ。

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