不振が続く救援2投手にメスが入った。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が2―10で大敗した19日の広島戦(東京ドーム)後、井納翔一投手(35)と田中豊樹投手(27)の二軍降格を明言した。

 田中は4点ビハインドの6回一死一、二塁から3番手で登板も、長野に四球を与えたところでアクシデントが発生し緊急降板。急きょマウンドに上がった井納も鈴木誠に適時打、クロンに満塁本塁打を浴びるなど敗戦を決定づける登板となってしまった。井納は救援投手として登板するのは、この日で4試合目。そのうち3試合で一発を浴びており、首脳陣の期待に応えられない日々が続いていた。

 試合後、宮本コーチは「井納は3戦連続、代わりばなにやられている。田中豊樹にしても、(患部の状態は)悪くはないということなんですが、この2人はファームに行かせます」と2投手を登録抹消する方針を明かした。井納については今後、救援での可能性も含みながら先発調整を行う予定。また、球団によると、緊急降板した田中は病院には行かずに調整を続けていくとのことで、症状は軽度なものだと思われる。

 代わって21日の中日戦からは守護神・デラロサと桜井が昇格する見込み。さらに追加で投手を召集予定だが、宮本コーチは「もう1名はちょっと今検討中でございます」と語るにとどめた。野上の離脱に続いて、救援陣は〝火の車〟状態。苦しい状況の中、首脳陣のの采配に注目が集まる。