オリックス・宮城大弥投手(19)が「別人のようだ」とチーム内で評判だ。18日のロッテ戦(京セラ)は5回4失点と同点の場面で惜しくも降板。5連勝はお預けとなり、宮城は「ボールの強さ自体は悪くなかったと思うけど、変化球に頼りすぎてしまったところがあった。制球を反省しないといけません」と話したが、力投が終盤のチーム勝ち越しにつながった。

 高卒2年目ながらここまで7試合で4勝0敗、防御率2・05と堂々たる成績だ。首脳陣も「独特な嗅覚がある。同じ球種でも自分で空気を読んでスピードを投げ分けられる」とそのクレバーな投球術に感心しきりだが、マウンドでの姿も「変身」を遂げている。

 宮城は顔つきや朴とつとした話し方が入団時からお笑いトリオ「四千頭身」の後藤拓実(24)に似ていると言われ、ネットで「オリックス 宮城」と検索すると変換候補に「四千頭身」と表示するサイトも。U―18でともに日の丸を背負ったロッテ・佐々木朗が言い始め、宮城は「最初に朗希くんに言われて、自分でも似てるなあと思った。そこから四千頭身も売れてきた。お互いに成功すればいいと思います」と明かしている。

 そのためおとなしい印象があった宮城だが、今季は長髪にしてワイルドにイメチェンし、チーム関係者も「マウンドですごく大きく見えるようになった。それこそ昔のイチローや平井(正史)がそうだったように自信をつけて胸を張っている。昨年と同じ選手には見えない。もう四千頭身じゃないよ」と目を見張るばかり。〝脱・後藤〟で急成長した宮城がチームをけん引していく。