阪神・和田監督続投プラス材料は「1点差ゲームの強さ」

2014年09月30日 16時00分

サヨナラ犠飛を放ったゴメス(左)と抱き合って喜ぶ和田監督

 阪神が29日のDeNA戦(甲子園)で延長10回1―0とサヨナラ勝利を決めた。2位・広島とはゲーム差なし。残り2試合を連勝すれば逆転2位が決定し、微妙となっている和田豊監督(52)の進退も続投に向けて前進する。さらに球団は本社サイドをはじめ周囲を納得させる材料を持っている、という。その内容は和田監督の“勝負強さ”を証明するデータだ。

 

 0―0で迎えた延長10回裏、一死満塁から4番・ゴメスのサヨナラ犠飛で勝負を決めた指揮官は「数少ないチャンスで1点を取ることができた。接戦が多くなっているが、野手もバッテリーも粘り強く戦ってくれている」とナインの奮闘をたたえた。

 

 この1勝で逆転2位に大きく前進。30日のDeNA戦、10月1日の広島との直接対決で連勝すれば2位が確定する。9月初旬の大失速からチームを立て直し、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの甲子園開催を実現すれば和田監督の評価も見直されることになる。そんな中、続投方針を固めている球団には和田監督の契約更新に大きなプラスとなる材料があるという。

 

 それが、この日のサヨナラ勝ちのような接戦の強さだ。今季、3点差以内の勝敗は48勝35敗と大きく勝ち越し。1点差でも26勝15敗と白星が先行している。球団関係者は「勝負弱いというイメージが強く、大きなマイナスになっているが接戦で大きく勝ち越していることは評価できる。今季は中継ぎ陣が一気に崩れて大敗というパターンが多く苦労したが、何とか接戦に持ち込めば勝利に持っていくことができている」と説明する。

 

 さらに、和田監督の“進化”も強調材料だ。就任1年目の2012年には1点差ゲームで17勝25敗と負け越したものの、翌13年は23勝21敗。そして、今季は26勝15敗と年々、良化している。

 

 この数字についても球団関係者は「戦力的なこともあるだろうが、和田監督自身が成長している部分も大きい。僅差の試合をしっかり勝つことができればチームが大崩れすることもなくなる。毎年、良くなってきているのだから来年以降も楽しみ」と期待を膨らませている。

 

 逆転2位、CS突破という結果はもちろん「接戦の強さ」も指揮官としての評価につながる。一度は揺らいだ続投方針を確実にするためにも、まずは連勝でシーズン2位フィニッシュを目指す。