鷹・工藤監督が明かすバレンティン〝出陣命令〟の理由と起用法

2021年05月17日 22時30分

バレンティンに復権のチャンス到来

 背水のバレ砲、いざ出陣――。18日の西武戦(メットライフ)からウラディミール・バレンティン外野手(36)が一軍昇格する。17日、オンライン取材に応じた工藤公康監督(58)は「1打席というより3、4打席立ってという選手。最初は代打とかではなくDH」と即スタメン起用を示唆。「心も体も準備できているんじゃないかなというところで、このタイミングになった」と悩める大砲に〝出陣命令〟を下した。

 ヤクルトから移籍1年目の昨季は打率1割6分8厘、9本塁打、22打点とまさかの大不振に陥った。雪辱を期す今季は開幕後の3月末に来日し、二軍で打率2割6分7厘、5本塁打。直近12日のウエスタン・リーグ、中日戦(タマスタ筑後)では2打数2安打2打点1四球と状態の良さを猛アピールしていた。

 指揮官は「ホームランだけじゃなくヒットも出ている。常に強引になって、ということではない」と打撃内容を評価。「調子、状態が上がっているからこそ上げる。これから試合に出ながら、もっと状態を上げていってほしい。しっかり戦力になるようにいい打撃をしてほしい」とハッパをかけることも忘れなかった。

 昨季は新型コロナ禍で何度も開幕が延期となりコンディション面に苦しんだ。そこにパ・リーグ投手陣の厳しい攻めも相まって混迷…。足を痛めていたことが走塁面にも響いた。ここまで期待に応えきれておらず、ファンからの厳しい声が一向に絶えないが、練習にも明るく前向きに取り組み、ファームでの評価は高かった。

 故障離脱したグラシアル、不振のデスパイネを欠くチームは和製打線となっており、ここぞの場面での一振りという怖さに欠ける。来週からは勝手知ったるセ・リーグとの交流戦も始まる。バレ砲に復権のチャンスが巡ってきた――。

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