黒星先行の楽天・田中将 パ球団が攻略の糸口にする「8年前」との違い

2021年05月17日 06時15分

波にイマイチ乗れていない楽天・田中将(奥)

 楽天・田中将大投手(32)が、15日のオリックス戦(ほっともっと)で7回6安打3失点で今季3敗目(2勝)。今季日本球界に復帰し、ここまでは負けが先行している。

 投球内容自体は安定しているが、そのオリックス戦では6回、吉田正に逆転3ランを食らうなど、大事な場面で手痛い一打を浴びている。その際、石井監督は「太田(のリード)が逃げ過ぎているかなと思う」と女房役の配球に注文をつけていたが、本紙評論家の大友進氏によると、気になる点があるという。

「田中将のツーシームは球速が真っすぐに近いので、ゾーンの中でタイミングを合わせやすい。前回の日本ハム戦もそうですが、ちょっと要所でカウント球を打たれ過ぎている。しかも打っている打者が気持ちよく自分の間合いで打っている」とし、こう続けた。

「今の制球重視のマー君に対して各球団の主力打者は、2ストライクに追い込まれるまでは球種かゾーン(内外角、高低)のどちらかに絞って待っていると思う。ましてや西武の今井や阪神・藤浪のようにいつストライクが来るか分からない荒れ球投手ではなく、きっちりこのカウントでストライクが来るというコントロールピッチャーなので的を小さく絞りやすい。そして、今の彼は8年前のように勝負どころで力勝負を挑んでくることもないとなれば、打者は対策を立てやすいのではないか」

 大友氏は「勝てる投球をしていながらの失投なので、本人が一番もどかしい思いをしていると思う。マー君の入り球、カウント球が狙われる傾向はこれからも続いて行くはずなので、バッテリーは勝負どころでより配球の工夫をしていかないといけない」とも。他球団の〝マー攻略法〟が今のところ功を奏しているようだ。

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