ピンチでもひょうひょうとした立ち居振る舞いは、いつもと変わらなかった。離脱中の森に代わりソフトバンクの守護神を務めるリバン・モイネロ投手(25)が16日、日本ハム戦(札幌ドーム)の9回に登板。二死満塁のピンチを招いたが、無失点にしのぎ試合を締めた。

 最後の打者・樋口を154キロ真っすぐで空振り三振に斬った。「同点の最終回という少し難しい状況での登板となりましたが、無失点で終えることができてよかったです。勝てませんでしたが、引き分けで終われたことをプラスに捉えたい」と前を向いた。

 交流戦前にキューバ代表として五輪予選に参加するため一時離脱する予定の左腕は、ここまで17試合に登板して防御率0・53。12日のロッテ戦で2点差を追いつかれたが、決して引きずることはない。不安そうな表情も一切見せない。投げる球もすごいが、その立ち居振る舞いでも唯一無二の安心感を与えている。