巨人のゼラス・ウィーラー内野手(34)が14日の阪神戦(東京ドーム)に「2番・左翼」で先発出場した。

 まずは好調のバットが快音を響かせた。0―0の3回の攻撃で一死一塁から阪神先発・青柳の内角直球を右前へ。これで実に19試合連続安打とすると、今度は相手の隙を突く絶妙な走塁を見せつけた。

 一死満塁から岡本和の左翼への飛球で三塁走者の梶谷がタッチアップ。捕手・梅野のタッチと梶谷の足のどちらが先かは間一髪のタイミングとなったが、梅野が球審にアウトをアピールしている間に、二走のウィーラーは三塁を陥れた。

 阪神・矢野監督のリクエストも本塁のクロスプレーは判定通り、セーフとなり、貴重な先制点となった。ただ、後くスモークが遊ゴロに倒れ、ウィーラーの好走塁は生かされることなく攻守交代。直後の4回にマルテのソロで同点に追いつかれ、梅野の勝ち越し適時打で逆に1点を追う展開となっている。