今季最多貯金「15」で巨人との伝統の一戦へ――。13日、阪神は中日に2―1と逆転勝利をおさめ、引き分けを挟み3連勝を飾った。

 試合後、矢野燿大監督(52)は「うちらしい点の取り方ができた」と評価した。1点を追う7回二死走者なしから、四球を口火に代走の盗塁、近本の中前適時打と、単打に機動力を絡めた効率的な攻めで、まず同点。8回には二死からジェリー・サンズ(33)が、中日3番手・又吉から9号ソロで試合を決めた。「最高のホームランになった」と通算300試合目を劇的勝利で飾り、指揮官も試合後は興奮気味だ。

 これで引き分けを挟んで、3連勝。14日日からは東京ドームで宿敵・巨人との3連戦を迎える。ゲーム差は3・5にひらき、矢野監督も「自分たちの野球を続けていくほうが大事かなと思います」と、昨季覇者相手にさらなる首位固めを期していた。