巨人・原辰徳監督(62)は13日のDeNA戦(横浜)が雨天中止となったことを受け「すべてプラスですよ」と、14日からの阪神3連戦(東京ドーム)に気持ちを切り替えた。

「迎え撃つというのは向こう(阪神)が使う言葉で、我々は向かっていくんだよな」と原監督は挑戦者の姿勢を崩さず。「いろいろな好調な選手もいますので」と前置きしながらも、虎の4番に座るドラ1・佐藤輝に「もちろん4番打者はマークはきつくなるでしょうね、そりゃね」と警戒を強めた。

 対する巨人打線も主軸の状態は上向いている。指揮官が名指しでゲキを飛ばした「3、4番コンビ」が復調。前夜、9回二死から3番・丸が右前打で出塁、4番・岡本和が起死回生の8号同点2ランを放った。「上(のぼ)り調子の人は多くなってきていると思います」と指揮官はうなずいた。

 それでも菅野、坂本など主力の離脱が続き、やりくりを余儀なくされている。原監督は「いろんな中でね、まあ、いい位置にいると思いますよ」と勝率6割2分5厘の現状を評価した。

 この日の中止により先発陣の駒は揃った。3連戦の先発は畠、今村、ブルペンデーの予定だったが、この日の登板が流れたサンチェスが15日の「伝統の一戦」2000試合目に回る見込み。連投していた中継ぎ陣にとっても、大きな休養日となった。