敗戦帳消しの豪快弾だ! 巨人の岡本和真内野手(24)が12日のDeNA戦(横浜)に「4番・三塁」で先発出場し、2点ビハインドに9回に同点の8号2ランを放った。

 9回二死から丸が右前打で出塁すると、この日すでにマルチ安打としていた岡本和が、三嶋の直球をしっかりと捉えてバックスクリーン右へ。前日の試合で4タコに終わった主砲が、うっぷんを晴らす一発で試合を振り出しに戻した。これには本人も「なんとか次につなげようと打席に入りました。それが最高の結果につながって良かったです」と喜びをあらわにした一方、「ただ、同点に追いつけたのはよかったですが、勝っていないので、明日絶対に勝ちたいですし、勝てるためにしっかり準備して明日に臨みます」と、悔しさもにじませた。

 結果的にこの日は猛打賞の活躍。頼れる男の働きぶりに、原監督も「2点差を同点にしたわけですからね。まあまあ、(チームが)生き返ったかどうかは分からないけど、起死回生であることは間違いないね。えっへ」とご満悦な様子。さらには、映像を見返しながら「やっぱり打者として、バックスクリーンの向こう(逆側)に本塁打を打つというのはね。やっぱり打者の理想形ですよ」と、手放しにたたえた。

 勝利にこそ届かなかったが、4番の活躍で同カード今季負けなしは継続。13日の試合ではなんとか勝利を決めて、14日からの首位・阪神との直接対決(東京ドーム)に臨みたいところだ。