勝ち星も〝アレ〟もどこまで伸びる!? オリックスの宮城大弥投手(19)の躍進が止まらない。

 プロ2年目左腕は11日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発。初回一死から杉谷にプロ初被弾を浴びたものの、2回以降は危なげなし。持ち前の緩急を活かした投球を続け8回4安打1失点でリーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。

 これで登板6試合負けなしに加え、全試合でクオリティースタート(6イニング以上を投げ自責点3以内)を記録。この日1失点で切り抜けたことで防御率(1・45)もリーグトップに躍り出た。今後は「どこまで数字を伸ばせるか」に注目が集まるが、関係者やファンの間ではもう一つの注目もある。宮城が昨オフから伸ばし続けている「髪の長さ」だ。

 今季は「負けるまでは(切らない)」と本人が断言しているため、連勝街道を突き進む本人の後ろ髪は今や〝ロン毛〟に近づきつつある。この風貌の変化にチーム内外からは宮城の出身地・沖縄の守り神にかけて「このまま勝ち進めば最終形はシーサー風になるのでは?」という声もささやかれている。

 当の本人は試合後、自身の長髪について「(本当は)切りたいです。ずっと連勝とかでも切りたいなとは思っているんですけど」と思わず本音をポツリ。それでも最後には「(次回登板までは)切らない。いいところまでは…まだ伸ばすと思います」と今後もゲンを担ぐ決意を語っていただけにまだまだ伸びる可能性はある。

 プロ入り同期のロッテ・佐々木朗やヤクルト・奥川よりも知名度はまだ劣るとはいえ、今後の活躍と長髪次第では一気に注目度が高まるかもしれない宮城。「ナニワのシーサー」として全国区にのし上がるのか。いろいろな意味で目が離せなくなってきた。