偉大な先輩から殊勲打だ! 巨人の若林晃弘内野手(27)が11日のDeNA戦(横浜)に「6番・二塁」で先発出場し、9回に今季1号となる勝ち越しソロを放った。

 値千金の一発となった。2―2と同点で迎えた9回、母校・法大の3学年先輩、三嶋の投じた145キロのフォークをしっかり捉えると、打球は鋭く伸びて右翼スタンドへ一直線。試合の均衡を破る快音は、続く吉川の2者連続ソロも呼び込むなど、試合を決定づける大仕事を果たした。

 キャプテン・坂本が右手親指の骨折で離脱した状況で、若手が存在感を発揮することに成功。試合後、若林は「なんとか勝ち越しにつながったので、素直にうれしかったです。(坂本離脱の中で)全員でカバーしようという話はしていたので、僕とか尚輝がこうして結果を出せたことは、次につながるのかなと思っています」と確かな手応えを明かした。

 母校の偉大な先輩から決勝打を放ったことも、大きな収穫になった。「先輩から打てたのは良かったかなと思います」。学生時代の三嶋は、後輩にとってあこがれの存在だったようで「向上心が常にあって、軽いボールとか、ピンポン野球とかでスピンをかける練習とかをしていた印象。本当に優しくていい先輩です」と〝三嶋愛〟も告白。長らく空位となっていたチームの正二塁手の座を確かなものとするため、この日の一発を更なるステップアップにつなげたいところだ。