阪神・佐藤輝 打点&本塁打で2冠! 気になる新人王ライバルDeNA・牧との“性能差”を分析

2021年05月08日 05時15分

超ハイレベルな争いが続く阪神・佐藤輝(左)とDeNA・牧

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が7日のDeNA戦に「4番・三塁」として先発出場し、4回の第2打席に特大の10号ソロ。ドラフト制導入以降としては新人最速記録となる、33試合での2桁アーチ到達の快挙を達成した。ルーキーながらセ本塁打、打点部門で堂々の2冠に立った虎の規格外男は、新人王レースの最有力候補となっているが、そんな怪物新人にストップをかけるのはあの〝ハマの新星〟か? それとも――。


 規格外の怪力で白球をスタンド最上段まで運んだ。4回、先頭打者として打席に入った佐藤輝は相手投手・中川の投じた内角高め直球を、器用に腕をたたみながら強振。詰まり気味にも見えた打球は想像以上の伸びを見せ、右翼席最上段に設置された「業務スーパー」の看板を直撃。4月9日の同地同戦で披露した衝撃の場外3号弾「鳩サブレーショット」を彷彿させる驚弾を再現した。

 開幕以降、相手バッテリーから執拗に攻められてきたインハイのコースを見事に攻略し、球界に新たな金字塔を打ち立てた背番号8は「内(角)は頭にあったのでしっかり対応できた。自分のスイングを心がけて強く振ることができた」と充実感を口にする。チームの主砲・大山が背中の張りで登録抹消となり、4番の大役を担うことになったが、ベンチの期待にもしっかりと応えた。

 この日の一発でセ・本塁打王、打点王争いで堂々の2冠に立つことになった佐藤輝は、当然ながら今季新人王レースの最右翼に立っている。現時点での対抗馬は広島の若き新守護神・栗林。そしてこの日、横浜スタジアムで佐藤輝と相まみえたハマの新星・牧秀悟内野手(23)の2人だろう。

 牧はここまで36試合に出場し、打率2割8分8厘、6本塁打、23打点をマーク。2割6分2厘、10本塁打、26打点の佐藤輝と遜色ない数字だ。一撃の破壊力こそ虎の規格外男に劣るかもしれないが、確実性の高い打撃を武器に、今やDeNA打線に欠かすことができぬ存在にまでのし上がった。

 では、佐藤輝と牧の〝性能差〟をプロの目利きたちはどう見ているのか? 各球団の戦力分析を主任務としている他球団の関係者によると「粗削りな部分の多い佐藤輝に比べて、現時点での総合力では牧が勝る」としながら「それでも両者を天秤にかけて比較すると、圧倒的に佐藤輝の方が怖い」と語る。

「佐藤輝はまだまだ『穴の部分が9割です』と自チームに私は報告している。だが、残りの1割に間違って球を投じてしまえば、今の佐藤輝ならかなりの確率で本塁打で仕留められてしまう。牧のようなタイプならば『単打程度ならOK』という前提で配球を組み立てられるので余裕も生まれるが、佐藤輝にはその選択肢がない。苦手だったインコースの球の見極めもできるようになった今、佐藤輝に対して投げられる球はだいぶ限定されるようになってしまった。私が投手なら? 佐藤輝みたいな怪物とだけは絶対に対峙したくないですよ」(前出の他球団関係者)

 いずれにせよシーズンはまだ全体の4分の1を消化したばかり。佐藤輝、牧、そして栗林らを含めたハイレベルなルーキーたちの激烈な争いがどのような結末を迎えるか目が離せない。

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