巨人は5日の広島戦(マツダ)に4―0で勝利し、貯金を今季最多タイの「7」とした。

 投手陣がカープ打線に得点を許さなかった一方で、野手陣が得点したのは4回と7回、そして9回の3度だった。先制点を挙げたのはチーム最年長の中島宏之内野手(38)。4回一死二、三塁から初球を叩いて中犠飛とし、手堅く1点を挙げた。7回は炭谷銀仁朗捕手(33)の飛球を相手の中堅手が見失い中前適時打。ラッキーながらも貴重な追加点となった。

 仕上げは中島とともに最年長で、代打で登場した亀井善行外野手(38)のひと振りだ。2点リードの9回二死二、三塁の場面から前進守備の外野を超える2点適時二塁打でダメ押しした。

 試合後、原監督はベテラン勢の奮起に「カメちゃんも二死からね。非常に大きかったですね。2点目もね」と満足げだ。結果的にこの日叩き出した全4得点は合計〝109歳トリオ〟によってもたらされたもの。まだまだ老け込む年齢ではないが、「こどもの日」にベテランの勝負強さが光る一戦となった。