守護神・森が不在の中でリリーフ陣が気迫の投球を見せた。ソフトバンクが序盤のリードを守り切り4日の楽天戦(ペイペイ)に6―4で白星。連敗を止め、首位・楽天とのゲーム差を再び「1」とした。

 6投手のリレーで勝利をつかんだ。工藤監督は「今日は使えるピッチャーは全部使って何とかしたいと思っていた。ヒヤヒヤするところもありましたけど、リリーフ陣は頑張ってくれたと思う。何よりチームが勝てたのが明日につながります」とホッとした表情を浮かべた。

 初回から飛ばしていた先発・笠谷が5点リードの5回に2ランを被弾。さらに四球を与えたところで継投に入った。2番手・高橋純は1点を追加されたが傷を最小限に抑え、6回は津森、7回は嘉弥真がいずれも3人でピシャリ。8回の岩崎は無死一、二塁のピンチを招きながらも何とか無失点で切り抜けた。

 つながれてきたバトンを最後に受け取ったのはモイネロだ。最速156キロの剛球と落差抜群のカーブ、さらに140キロ台中盤の超高速スライダーを投げ込み三者凡退で試合を締めくくった。

 森離脱直後の4月30日オリックス戦(京セラ)では2点リードをリリーフ陣が守り切れず逆転負け。それ以来となる継投で勝利した鷹。代役守護神のモイネロは「(森は)ブルペンでリーダー的な存在で欠かせない存在。リリーフ陣全員で穴を埋められるようにしたい」と力を込めた。

 打線も主砲・柳田が猛打賞で打率3割に到達するなど上がってきた。5日の試合も勝利して4カードぶりの勝ち越しを決める。