悲願の「1勝」を手にした。DeNAの浜口遥大投手(26)が7回途中で105球を投げ、7安打3失点と粘投。チームが5―3で連勝し初のカード勝ち越しを決め、自身も今季6度目の先発マウンドで初白星をつかみ取った。

 今季は0勝3敗、防御率4・15と苦しみ、12球団の開幕投手の中でただ1人未勝利のままだった。この日は立ち上がりこそ初回に2安打を浴びて1点を失ったものの、2回以降は本来のリズムを取り戻した。4回には1死三塁としたものの無失点。5、6回は2イニング連続となる3者凡退で勢いを増した。

 7回に入って球数が100球を超えると無死二、三塁のピンチを招き、石原の右前2点適時打を浴びて2点差に迫られたところで途中降板。バトンを託した2番手のエスコバーが後続を打ち取り、その後もリリーフ陣の継投でリードを死守した。

 降板後の左腕は「(降雨で)試合開始時間が遅れましたが、影響はありませんでした。ブルペンからストレートの調子も良く、いい状態で試合に入れました。絶対に勝つ、チームに勢いをつけたいと強い気持ちを持ってマウンドに上がりました。初回にまた失点してしまいましたが、すぐに追いついてもらえたので切り替えることができ、以降は各回の先頭打者に気を付けながらリズムよく投げることが出来ました」と振り返った。

 それでも反省点は忘れず「7イニング目は任された以上、最後まで投げ抜きたかったですがランナーを残しての降板となり悔しいです。次回登板では、一人ひとり集中して、同じ失敗を繰り返さないよう投げたいと思います」と続けた。
 
 不振にあえいだチームとともに今後巻き返しを図りたいところだ。