阪神・大山悠輔内野手(26)が29日の中日戦(バンテリンD)に「4番・三塁」として先発出場。初回第1打席の左前先制適時打に続き、3回の第2打席では左中間への5号3ランを放つなど、試合序盤だけで4打点を荒稼ぎする大暴れを見せた。

 3回一死一、二塁の好機で打席が回ってきた大山は相手先発・福谷の投じたカウント1―1からの甘く入った3球目を見逃すことなく強振。打った瞬間それと分かる強烈な打球は、あっという間に左中間席中段へ突き刺さった。

 殊勲の背番号3は「打ったのはツーシーム。甘く来たボールをしっかり仕留めることができました。良い形で追加点を取ることができてよかったです」とニンマリ。4番の重責を見事に果たし、充実感を漂わせる。

 続く第3打席でも大山は中前打をマークし早くも猛打賞。現時点で打率はついに3割台に到達した。2021年の「春の大山」はひと味違う――。