【今週のもう一枚】新人・原辰徳 マスコミに徹底マークされてもウォークマンでリラックス

2021年05月02日 10時00分

ウォークマンを聴く原辰徳

 背もたれを大きく倒し、寝そべるような体勢で音楽を楽しんでいるのは巨人・原辰徳。1981年の新人時代、新幹線での移動の際に撮られたもので、満足そうな表情を浮かべて窓外に目を向けている。

 左腰のあたりに置かれているのは、2年前に発売開始となったソニーのウォークマン。もちろんカセットテープタイプだ。現在は様々なメーカーから携帯音楽プレーヤーが発売されているが、当時はウォークマンしかなく、若者にとって必需品だった。

 入団と同時に大フィーバーを巻き起こした原は「6番・二塁」で開幕スタメンを勝ち取ると、トマソンの不調で5番に上がり、さらに中畑の負傷で三塁へ。最終的に125試合に出場し、打率2割6分8厘、22本塁打、67打点の成績を残し、新人王に輝いた。

 今季、開幕から大きな話題となっている阪神・佐藤輝明やDeNA・牧秀悟は、この成績を超えるかもしれない。しかし、環境が違う。当時のプロ野球、とりわけ巨人の注目度は今よりはるかに高く、スーパールーキーだった原は常にマスコミに徹底マークされた。そんな中でしっかり数字を残し、移動中にはポーズを取ってカメラマンにサービス。やはり大物だった。(敬称略)

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