敵の虎・佐藤輝も“お手本” 二軍危機の中日・根尾「勉強になる」したたかに成長中

2021年04月28日 05時15分

3回に二塁打を放った中日・根尾(顔写真は阪神・佐藤輝)

 二軍落ちの危機だった中日・根尾昂内野手(21)がプロ初の長打&マルチ安打を記録し、崖っ縁で踏みとどまった。

 27日の阪神戦(バンテリン)で5試合ぶりに「8番・右翼」でスタメン復帰。3回一死の第1打席で左翼線二塁打、1点を追う6回先頭の第2打席では右前打を放った。いずれも相手エース・西勇からプロ初となる長打とマルチ安打を決めて「開幕戦ぐらいからずっと打ちたかった。もっと早く出るのかなと思っていたけど、すごく安打を欲しがって打っていたので(遅くなった)。今日はしっかり振った結果が出た。本当は3本打ちたかったけど、2本出たというのは次につながるのかな」と安堵の表情を浮かべた。

 試合前までは打率1割3分2厘と低迷。この日、二軍戦で4試合連続安打を放った新外国人のマイク・ガーバー外野手(28)の一軍昇格が決定的で、二軍落ちの危機が迫っていた。「危機感? それはガーバー選手が来る前からずっと持っている。ずっといつまでもこうやって外野でスタメンで出られるとは思っていない。やっぱりチャンスをつかまないといけない」と打ち明ける。

 スタメン落ちを味わったここ4試合では試行錯誤してきた。その中で「試合に出ていなくてもずっと先輩の打撃を見たりして勉強はしていた」というが、自軍の先輩だけでなく、この日は好調な猛虎打線も参考にしていた。

「今日も守備に就いていてタイガースの選手の打撃を見ながらこんな感じなんだなと勉強しながら守っていた。やっぱり一軍でいい打者を近くで見られるので、味方のチームだけじゃなくて、相手チームの打撃練習とかも見ている。勉強になることが多い」と吐露する。

 この日、右翼へ特大の7号ソロを放った同じ左打ちの虎のスーパールーキー・佐藤輝らを指すと見られる。

 その上で「チームが勝つためには僕がチャンスで打つことが必要だと思っているし、いかに1本でも多く打てるようにやっていきたい」と張り切っており、猛虎打線のエキスも吸収した根尾の打棒が楽しみだ。

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