巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が、24日の広島戦(東京ドーム)に先発して5回途中4失点KO負けを喫した戸郷翔征投手(21)について、リフレッシュを兼ねた登録抹消の可能性を示唆した。

 この日は要所での制球に苦しみ、本来の持ち味を発揮できなかった右腕。1点リードで迎えた5回には、先頭打者の安部に四球を与えて出塁を許すと、続く鈴木誠に痛恨の逆転2ランを被弾し、無念の降板となった。

 宮本コーチは戸郷について「自分で天を仰いでいる場面もあったし、たぶん自分の中での感覚が良くないのかな」と心配げな表情。ここまで2勝2敗の防御率3・77と、期待通りの成績とは言えない数字なだけに「スライダーにしても抜けたり、抜け幅が大きくなったり、ひっかけたり…彼の中で迷ったりしている部分があるのかなと。なので一旦抹消しようとは考えてます。彼と話してみて、今後の戸郷の扱いを考えていきたいなと思っています」と登録抹消の可能性についても言及した。

 あくまで若きエース候補に必要なのは、自分を見つめ直す時間だ。「自信がなさそうに投げているのが私たちの目に映ってきた。一回、冷却期間、頭を冷やす期間、もう一度原点に戻るという意味も含めて、抹消というより時間を与えたいなと思います。時間が必要なのかなとは感じています」と宮本コーチ。〝リフレッシュ期間〟を経て、本来の闘志あふれる姿を取り戻すことができるか――。