楽天・田中将大投手(32)が8年ぶりの仙台凱旋登板となった24日の西武戦(楽天生命)で6回、68球を投げ3安打1失点で2―1の勝利に貢献。国内復帰初勝利でチームの連敗を止めるとともに、NPB通算100勝をマークした。

 177試合目での到達は1948年の藤本英雄(巨人)と並び、史上2番目のスピード記録。100勝到達はプロ野球139人目となった。

 田中将はチームが初の日本一となった2013年以来のお立ち台に立ち「なんか不思議な感じがします。でもすごくうれしいです」と集まった6619人のファンに感謝。試合を振り返って「粘り強く我慢しながらなんとか1点で切り抜けられた感じですかね。点差も1点でしたし、守りもいい守備が数多くありましたし、リリーフもいい投球をしていたので信じていました」とコメントした。

 NPB通算100勝に関しては「間がだいぶ空いていたので、あまり実感がないんですが、こうして勝つことができて、皆さんとまた勝利を分かち合えたことがよかった。日本一になって、また皆さんと喜びを分かち合えるように頑張ります」と語った。

 この日は序盤から変化球中心の配球だった。田中将は「幅も出した方がいいだろうと思ったのと、最初あまりにも少なかったので途中から真っすぐの割合も増やした。その真っすぐでアウトもファウルも取れましたし、いろいろな意味で前回登板よりも手応えを感じた。スプリットがちょっとうまくいかないんで、スプリットチェンジで緩急もつけて、それがうまくいったのでは」と自己分析も加えていた。