楽天・田中将大投手(32)の8年ぶり仙台凱旋登板となった24日の西武戦(楽天生命)は、味方打線が初回に2点を援護する楽天ペースの展開となっている。

 2013年11月3日の日本シリーズ第7戦以来の本拠地登板となった田中将は初回を13球で三者凡退スタート。「前回(17日の日本ハム戦)よりはいいパフォーマンスを出せると思う」との言葉通り、順調に滑り出した。

 すると、その裏、味方打線がつながった。西武先発・本田に対し二死から島内、浅村が出塁すると、5番・ディクソンの当たりは三塁手・中村の手前でバウンドが変わるラッキーな適時打となり二塁走者の島内が生還。なお一、二塁から岡島の右前打で浅村がかえり2点を先制した。

 点が入るごとに三塁ベンチ前でキャッチボールをしていた田中将も「よっしゃ!」と声を上げ試合に入り込む姿が中継画面に映し出された。

 2回は先頭の中村を左前打で出しながらも続く栗山の痛烈な一塁ライナーをディクソンが弾きながら、二塁進塁の判断に迷った中村が動けず変則併殺に助けられる幸運もあり、ここまでは味方打線がつくってくれたいい流れを、田中将がガッチリ守る展開となっている。