右太もも前側を故障し、戦列を離れていた中日・石川昂弥内野手(19)が全開宣言だ。

 23日のウエスタン・リーグの広島戦(ナゴヤ)に「4番・三塁」で先発出場。1か月ぶりに実戦復帰を果たし、フル出場した。2三振を含む4打数無安打に終わったが、第2打席の中堅への大飛球や第4打席での遊直は鋭い当たりで、けがの不安を一掃するプレーを見せた。

 3月23日の二軍戦に代打出場して以来、ちょうど1か月ぶりの実戦。「復帰戦で4番というのもあったけど、とにかく1本打ちたいと思っていた」と悔しさをにじませながらも、いい当たりだった2打席について「打球もいい角度で上がったし、しっかり自分のポイントで捉えられたので、そこは良かった」と手応えも感じ取っている。

 リハビリに費やしたこの1か月間で「しっかりと完全に治させてもらった。自分の準備不足で痛めてしまった。股関節回りが固かったので、ストレッチやリハビリメニューをやってきたので、それがいい方向に出てきたと思う」と前向きに話す。

 昨年ドラフト1位入団した期待の2年目スラッガーは「一軍に上がるのは監督、コーチが決めることなので(二軍で)文句なしで上げてもらえるぐらい打てればいいなと思う」と張り切っている。