ソフトバンク・笹川「プロ初打席は柳田さんのバットと決めていた」

2021年04月22日 06時15分

宝物の柳田バットを手にする笹川

 スター性抜群だ。ソフトバンク期待のドラフト2位ルーキー・笹川吉康外野手(18)が、21日に徳島インディゴソックスとの三軍戦(タマスタ)に途中出場。1月に負傷した左足親指の骨折で出遅れた鷹の大砲候補が、ついにプロ初実戦を迎えた。

 7回の守備から中堅に入ると、記念すべきプロ初打席は7回無死一塁の場面だった。「結果を気にせず、ストライクはマン振りする」と初球真っすぐを強振。打球は逆風を切り裂き、右中間フェンスを直撃する痛烈な二塁打となった。「詰まったけど、逆風であそこまでいったので100点です」。将来性を感じさせる満点デビューだった。

 新人合同自主トレ中のケガを悔い、自分を責めた。だが今は「ケガをしたことで体づくりに専念できたし、柳田さんと話をさせていただく機会をもらった。野球の神様に感謝です」とプラスに捉えている。入寮時85キロだった体重は95キロに増量。パワフルなスイングに師匠・柳田は「バケモン」と呼ぶ。同じリハビリ組だった宮崎春季キャンプでは影武者のように後を追い、スラッガーの薫陶を受けた。

 飾らない柳田の人柄に惹かれた18歳は、自らの野球人生に験を担いだ。「僕もああなりたい。プロ初打席は柳田さんからもらったバットでフルスイングすると決めていた」。85センチ、890グラムの柳田モデルで〝詰まりぎみの二塁打〟を放つあたりが師匠譲りだった。

 人材発掘と育成に秀でたソフトバンクが、昨秋ドラフトで一つしかない〝ロマン砲枠〟で巨人の黄金ルーキー・秋広よりも高く評価して肝いりで取った逸材。「今は(秋広に)負けていると思います。でも、3年待ってください。プロは甘い世界じゃない。一つずつ階段を上がっていきます」。その言葉には自信がみなぎっていた。

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