巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が18日のDeNA戦(横浜)後、7回途中1失点と好投しながらもマウンドを降りた今村信貴投手(27)の交代理由について明かした。 

 完封勝利を果たした11日の広島戦(マツダ)同様、この日も安定感が光った左腕。岡本和や梶谷らの好守に助けられながらも、6回までに許した安打はわずか3本と、DeNA打線を封じ込めた。

 7回には一死からソトにソロ弾を許し初失点とすると、ここで投手交代。計98球と完投も見えた球数だったが、救援陣にマウンドを託すこととなった。

 試合後には「課題に挙げていたイニングの先頭打者を抑えることはできたので試合はつくれたのかと思います。やはり7回は最後まで投げ切らなければいけません。反省するところは反省して次回の登板も頑張りたいです」と語った今村だったが、先発投手としてゲームメークした、その貢献度は大きい。

 今村の好投について、宮本コーチは「今日は今村はすごい、いい投球をしてくれていた。粘り強く投げてくれた」と評価。7回途中での交代理由については「今日は日曜で明日ゲームがないとのことで全員投入! という形で行きました。全員投入できるということで中川、ビエイラ、高梨、鍵谷という勝ちパターンのメンバーが備えてくれていたので、早めの交代になりました」と説明した。

 今季のここまでの先発陣の1試合当たりの平均投球回数は7回2/3超と、長いイニングを投げ切っていることもあり、自慢の救援陣の出番が少なかったことも確か。日程やチーム事情なども合わさったことが、この日の交代理由になったようだ。