中日が18日の広島戦(バンテリン)に2―4で敗れ、借金「5」。20試合を消化してチーム本塁打はわずか3本で首位・阪神とのゲーム差は今季最大の「8」まで広がった。

 バンテリンドームがため息に包まれたのは1点リードの8回だった。3番手・祖父江が2四球などで一死満塁のピンチを招くとクロンに左翼への2点適時二塁打を許し2―3。4番手・福も一死二、三塁から代打磯村の遊ゴロの間に1点を追加された。「1イニングに四球2つはきつかった。ボールが先行するところがこういう結果にもなったのかな」。淡々と語った与田監督だが、頼みの綱であるリリーフ陣が打たれたのは大きな誤算だった。

 チーム打率も得点もリーグ最下位の中日だが、長打力不足は特に深刻。20試合でチーム本塁打がわずか3本では終盤でリードされた展開では苦しくなる。前日の試合で4番に入ったA・マルティネスがこの日は練習にも参加しておらず、4番一塁で福田が出場。与田監督は「全て詳細がわかったら伝えます」と言葉を濁したが、A・マルティネスに何らかのアクシデントが起こった可能性もある。

 打線好調で首位を走る阪神とは対照的に貧打で沈む一方の中日。4月だというのに早くもV戦線脱落の危機を迎えた。