巨人・梶谷隆幸外野手(32)がますます調子を上げている。

 17日のDeNA戦(横浜)で、まず最初に訪れた見せ場は初回の攻撃だ。無死一、三塁の好機で相手先発・上茶谷のカットボールを右前へ運ぶ先制打。これで13日の中日戦(東京ドーム)から5試合連続の打点だ。

 6回には一死一塁から右翼フェンスを強烈なライナーで直撃する安打を放ち、チャンスを広げるマルチ安打をマークした。

 また、打つだけでなく足でも魅せた。6回の攻撃はその後に二死満塁となり、上茶谷が2ボールからワンバウンド投球。この暴投で三走の松原が勝ち越しのホームを踏んだのに続き、二塁走者の梶谷も好判断で一気に本塁に滑り込んでリードを2点に広げた。

 この回はさらに香月、吉川に2者連続アーチが飛び出し、一挙6得点。ビッグイニングが生まれた背景には紛れもなくFA戦士の活躍があった。

 5試合連続打点を挙げた梶谷は「自分のスイングをすることだけを意識していました。チャンスの場面で多く回ってくるので、より1打席が大事になってきます。何とかできて良かったです」と語っており、その集中力はますます研ぎすまされそうだ。