ソフトバンク・和田の“矜持” 今季初勝利で通算勝率歴代3位も「もっと高い数字を」

2021年04月15日 06時15分

ベンチ前で周東らナインを迎えるソフトバンク・和田

 これぞ四十路左腕の貫禄だ。ソフトバンク・和田毅投手(40)が14日のオリックス戦(ペイペイ)で今季初勝利を挙げた。最速146キロの直球を軸に7回途中4安打無失点。左足がつって降板したが、球界屈指の右腕・山本由伸(22)との「18歳差対決」を制した。チームが本拠地4連敗、オリックスに3連敗という状況下での登板に「嫌な流れを止めたかった」と責任感をにじませた。

 チームの窮地や勝負どころで勝つ。「そこが投手として求められるところ」と言う。真の価値を追い求め続けてきた19年目。常勝軍団で第一線を張り続けてきたからこそ意識する数字がある。通算勝率だ。この日の白星でNPB通算139勝72敗となり、通算勝率は6割5分9厘となった。

 NPBの通算勝率ランキングは2000投球回以上で、和田は1817回1/3。まだ“有資格者”ではないが、歴代3位に相当する。「上位なのは知ってます。でも、この数字は強力な野手陣とリリーフ陣のおかげ。だから、みんなに感謝している。同時に僕が真っ先に思うのは、もっと高い数字を残さなくちゃいけなかったんじゃないかってこと。それは僕がホークスの投手だから」。誇るどころか「常勝の矜持」を示すあたりが和田らしい。

 唯一無二の精神的支柱に球団は昨オフ、2年契約を提示した。「故障して待ってくれた球団に感謝している。投げる試合は全部勝ちたい」。順調なら来季中に到達する2000投球回。キャリアで一度しかない「シーズン負け越し」を今も悔い続ける常勝左腕なら、言葉通りに「もっと高い数字」を残しそうだ。

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