巨人の広岡大志内野手(24)が13日の中日戦(東京ドーム)で、移籍後初本塁打となる1号勝ち越し弾を放った。チームは広岡の一発で2―1で勝利した。

 同点で迎えた7回二死走者なしで広岡は竜先発・大野雄と対戦。前の2打席の凡退で元木ヘッドコーチから「結果を恐れず自分が狙ったところはどんどんいけ」と助言を受けた。その言葉を胸に広岡は146キロ直球を逆方向の右翼スタンドへ突き刺した。

 一塁を回ったところで右腕を突き上げた広岡に原監督は「近々、未来に必ず主力選手になってくれると思っています。いい滑り出しの中でジャイアンツのユニホームを身に着けてくれている」とうなずいた。背番号32は「最高の結果になってくれました。いい場面で(移籍後)初本塁打を打つことができて良かったです」と白い歯を見せた。

 3月に田口とのトレードでヤクルトから巨人に移籍した広岡だったが、なかなか出場機会に恵まれず。この日は7日阪神戦(甲子園)以来のスタメン出場だった。

 この日、スモーク、テームズの両大砲が入団会見を行った。チーム内の競争はまた激化する。広岡は「本当に激しい争い。結果を出さないと残れない世界なので、何とか食らいついて結果を出していくだけ」と前を向いた。